不思議な双子と孤独な少女
「どうしたんですか!?」



オレは理由を聞くことにした。




「柊花は…人が嫌いなの…あと優柔不断…」




…嫌いと言うのは何となく分かる。



「柊花は…私に会いに来てくれた…」




…ん?


話がこじれてきた…




「会うのは双子だし…普通なんじゃ…」



「違うのッ!!」



鏡花さんの声が教室に響く。



「…え」



オレの肩までかかった髪を窓から入る風が揺らす。



風は鏡花さんの長い髪も揺らす。
その風が鏡花さんに「落ち着いて」と言うように過ぎて行った。



「…ごめんなさいね,こんな話…意味の分からない話をしてしまって」



ごもっともだが,



「い…いえ!こちらこそ,事情をよく知らないのに聞いてしまってすいません!!」


慌てて鞄を持ち,教室を出た。


…“如月鏡花”…
変な人だ。

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