夏の跡～君がくれた奇跡の歌～
春のライブ準備
数日後。

学校が始まると、学園はイースター祭の準備で賑わっていた。

イースター祭とは、俺たちの学校で開かれる祭りだ。

卵に絵を描いたり、踊ったり、歌ったり、

学園祭が多いからと言う理由で、入学する生徒がほとんどだった。


俺は軽音部に所属していて、毎年学園祭では、ライブ披露をしていた。

意外にも、俺たちの軽音部は人気で、
ファンクラブもある。

そんな軽音部のメンバーは四人。

ボーカルは俺、柊夏目こと、
『 夏様 』

ギター。麻倉奏詩（あさくら そうし）こと
『 そうたん 』

ベース。渡辺正樹こと
『 まさやん 』

ドラム。藤野 諒太（ふじの りょうた）こと
『 りょうさん 』

このメンバーで、活動している。
グループ、king snowの曲は全部ボーカルである俺が作詞、作曲していた。

ほとんどは、恋愛の曲が多く、個人的に好きだった片想いの曲を多く書いている。
それが、意外と女子高生に人気らしい。

俺はイースター祭に向けて、新曲を考えていた。

「なんか、ないかなぁー。」

空を見つめながら、考えていると、後ろから、声がした。

「夏目ー！俺も、一緒に考えるよ！」

いつでも周りのために動いて、優しくて
そういうところが好きで、正樹と一緒にいる。

「わりぃー。ありがとな。」

正樹と俺は意見を出し合いながら、曲を作り無事完成することができた。








数週間後。

あれから、毎日練習して、ついに明日は本番となった。

盛り上がるように、頑張りたい。

みんなの笑顔がみたい。

そう思いながら、俺は最後の最後まで、
歌を歌い続けた。



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