赤リボンちゃん
とりあえず…こんな出会いだったけど
聞くだけ、聞いてみっか。
「おい人間、どこに行くんだ?」
「うるさい、教える義理はない。」
こっわぁ~・・・
「そもそも、狼ごときがほざくな」
「すっすいません・・・」
だめだ…、なんかわからないけど
この子にかてねぇ…
「…、狼。」
「はい…、なんでしょうか? 人間様。」
マジで怖いので、
とりあえずそう読んでみたけど
なんか怒ってるぽーい…
「人間様ではない。赤井 千里だ。お前の名前は?」
赤井 千里……『赤リボン』か。
「俺は、狼乃ロウノ 暁アキラ…です。」
恐る恐る、そう答えると。
彼女はうんうんと頷いて、
何かを考えていた。
俺…、完全に襲うタイミングを逃した感じだよね…