赤リボンちゃん
は…ははっ……
恥ずかしぃいいいい!!!!
どうしようぅ~…
腹を抑えても鳴ってしまうぞ…
「お、お腹すいたな…」
「あぁ―…そうですねー。」
…ムッ!
恥ずかしがってる私に向かって
溜息を付くとは、いい度胸だ!
こちとら、バスケットの中身を食べまいか
悩んでいるというのに!
「なぁ、そのバスケットの中には、何が入ってんの?」
人が考えていた物をピンポイントで当てるな!
「これか? これは、ケーキとブドウ酒だ。
森のずっと奥の方に住んでいる、家族の為の物だから食べる訳にはいかない。」
無意識に出た言葉だが、
確かにそうだな…
食べる訳にはいくまい。
「なるほど、それで行くのにどれくらいかかるんだ? その、家族の家は」
ん? 暁のやつ。
ちょっと興味がわいてきてるな…
行きたいのか?
そうか、そうか…
行きたいのかぁ…