赤リボンちゃん
というか…
「“はぁ!?”とはなんだ!人が折角誘っておるのに!」
本当に失礼な奴だ!
この際、暁の気持ちもスルーだ!
「いや…すまん…。って、待て!
いいかの!?俺は狼だぞ!?」
…? 何が言いたいんだ?
そんな事、とうに知っておる
とりあえず首を傾げよう
「?、狼だからどうしたというのだ? 暁は私の友人だ!
友人を家に招いて何がいけない?」
この十五年間で、
初めて楽しいと思えた友人なのだ!
今までで…幸せと思えた瞬間に
ソナタが居るのだ…
「俺はお前と友達なんかになった覚えはない!」
そっそうか…
突然だったもんな…
頭がついて行っていないのだろう!
「そうか? 私は暁と居て、すごい楽しい!
お前は…私と居て楽しくはないか?」
もしかして…
本当に…楽しくはないのか?
「んなもん、楽しいわけ…」
いやだ…
やめてくれ、その続きを…
言わないでくれ…
「本と…なんなんだよ…」
そう呟いた暁は、
その場にしゃがみ込んだ。
頭を悩ませながら、しゃがみ込んだ。
「ん?」
不安を隠しながらも、
前かがみになって暁の顔を覗き込んだ