赤リボンちゃん
「フフフっ…
千里にお兄ちゃんが出来たみたいだわ」
「こんな兄はお断り!」
「こんな妹はお断り!」
同時にかぶさる声。
「「んなっ!!」」
「さぁさぁ。お二人さん?
そろそろお帰りなさい、ここに居てはいけないわ」
再び俺たちの言い合いを
楽しそうに見ていた母親が突然切り出した。
とても真剣な目で
「おい。一体何を隠している? ドアの向こうの客人は誰だ?」
この状況で、突然慌てた雰囲気を出した
母親が気にしてるものと言えば。
さっきから、超絶五月蠅い、ドアの向こうの客人しかいない。