真実の元姫。
やっぱり
真実は全然違ったんだ。
そして今も、
千秋は海龍を想っている。
こんなに悲しそうに笑っているのに
決して、海龍を恨んだりなんかしてないんだ。
ぽんっ
と要が千秋の頭に手をのせる。
「無理して笑うなよ。泣きたい時は泣けばいいんだ。」
「無理なんかっ…」
ふっ
「千秋ちゃん…このさいだからもー泣いちゃおうよ!」
と海斗も言う。
「マミなんかもう涙腺ボロボロだぞー」
と南。
「う、うるさいわねぇ!」