真実の元姫。
千秋side
ここが、王月の倉庫かぁ。
中から楽しそうな声が聞こえてくる。
あの頃を思い出すなぁ。
海龍の倉庫も、毎日のように賑わってたっけ。
「行こ!千秋ちゃん!」
そう言って私の手をとる圭。
ぐいっ
まったく、ほんと族に入ってる人達って強引なんだからー!
びっくりするだろがー!
「「ただいまー!」」
「「あ!お帰りなさい!」」
「今日は客連れてきたぞー!」
と要が言って、
圭がいきなり止まった。
ピタッ
ドンッ
「むぐっ…いたたっ…」