真実の元姫。
圭の過去
「俺、話すよ。千秋ちゃんに。」
「え?いいの?」
「うん。ちょっとそこの公園に寄って行こうか。」
2人でベンチに腰掛けた。
そして自然と、話し出した。
俺がまだ小5の時。
俺の母親はいきなり出て行った。
最後にみた母親の顔は、
悲しそうな顔だった。
なんで?そんな顔をするなら出て行かなきゃいい。
ずっといればいいじゃん。
「お母さん!」
父親は帰ってきても、なんともないような顔をしていた。