真実の元姫。

そして…

「ママー!」

と駆け寄ってきた女の子を抱き上げた。

その姿は、はたから見れば普通の家族に見えるだろう。

幸せそうな、普通の。

けど、その人は俺の母親だ。

あぁ。

そっか。

俺と父親は、捨てられたんだ。

あの女に。

そう自覚した瞬間、一気に心が冷めていった。

それから俺は、荒れはじめた。

元々、顔はいいから

それを使って色んな女を落とした。

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