真実の元姫。
「だから、なんで俺の彼女をフったんだよ!?」
ごめん。ちょっと意味がわからない。
「タカ。普通は、よくも俺の彼女を奪ったな!?じゃねーの?」
と要が言った。
「そーだよ。普通はそーだろ。」
と俺も言った。
「いや、しょーがないんですよ。むしろ俺には勿体無いくらいの彼女だったんで。俺をフった時も、涙ながらに何度も謝ってたし。」
それは、そいつの作戦だろ。
「だから、なんであいつをフったか聞きに来たんだ。俺が諦めた意味がないだろ?」
こいつは本気でその彼女のことが好きだったんだろう。
すごくせつなそうな顔をしていたから。
「お前…喧嘩かと思ってついてきたのに。ただでさえ厳つい顔してんだから!紛らわしいことすんな!」
「す、すんません。」