真実の元姫。
千秋side
圭の過去。
すこし、私に似ていた。
だから辛かったことも、悲しかったこともすっごくわかるし。
救われた時の嬉しさもすごく…わかる。
私も…色んな人に救われたから。
「さ、送るよ。」
「うん!」
圭のバイクに乗って家まで送ってもらった。
「え。千秋ちゃんってお嬢様だったの!?」
あはは。
「ここは、私の叔父さんの家!叔父さんがどっかの社長さんなの!私、両親がいないから。」
「そーなんだ。ごめんね。」
「ううん!叔父さんは優しいし叔母さんも本当の子供みたいに思ってくれてるし!全然寂しくないもん!」