真実の元姫。
王月・要side
やっちまった。
俺らは、千秋を突き放した。
海龍と同じことを…
いや。それ以上に辛いことをしてしまったんだ。
「すみません。俺、ちーちゃんを追いかけます。」
とタカが言う。
「私もっ!」
「あなたはダメです。ちーちゃんが言ってたでしょう?」
「いやっ!行かなきゃいけないの!あの子をもうひとりにしないって決めたんだから!」
泣きながら言うマミ。
「なんでよ!なんであんた達まで千秋を信じないの!?あの子は海龍を救いに行こうとしただけ!それなのに…あんた達は最後の最後で千秋を信じなかった!」