真実の元姫。
体が動かない。
「俺、テメーに言ったよな?千秋を頼むって。」
低い低い声…。
この人本当に雪さんなの?
「千秋のことを…泣かせて悲しませて苦しめた…。」
怖い。
「だから俺たち、行かなきゃいけないんです。」
「千秋ちゃんに謝りに。」
「千秋をこれ以上ひとりにしないために。」
「千秋を守るために。」
「千秋ちゃんを仲間にするために。」
王月…。
「お前ら…一度裏切ったくせに調子いいな。」