真実の元姫。

そう言って彼は私の頭を撫でながら、微笑んだ。

あぁ。なんか…とっても

「あったかい…。」

今日初めて会った人なのに。

あったかくて安心する。

「私は、神崎 千秋。」

もう、充分だよ。

その笑顔を私に向けてくれた。

だから、噂のことを知って離れて行ってしまっても…

「ふーん?普通にいい名前じゃん。」

え?

「私のこと…しらないの?」

「なに?お前有名人なの?わり。テレビとかあんま観ない。」

< 28 / 447 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop