真実の元姫。
そう言って彼は私の頭を撫でながら、微笑んだ。
あぁ。なんか…とっても
「あったかい…。」
今日初めて会った人なのに。
あったかくて安心する。
「私は、神崎 千秋。」
もう、充分だよ。
その笑顔を私に向けてくれた。
だから、噂のことを知って離れて行ってしまっても…
「ふーん?普通にいい名前じゃん。」
え?
「私のこと…しらないの?」
「なに?お前有名人なの?わり。テレビとかあんま観ない。」