真実の元姫。

でもそうしたら、みんなに出会うこともなかったんだよね。

だから、もう終わりにしよう。

すべてを。

雅也くんの元へ行くと、銃は雪兄の頭から離れた。

「おかえり。千秋。」

「私ね、雅也くんや雪兄…マミちゃんや海龍、王月にも黙ってたことがあるの。」

誰にも明かしたことはなかった。

というより

言えなかった。

操ることができなかったから。

自分ではどうにもできなかったから。

バシッと雅也くんの手を払い銃は宙を舞う。

ドカッ

そのすきに雅也くんを蹴り飛ばす。

カチャ

銃をキャッチし、雅也くんに向けた。

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