真実の元姫。
本当の君
「ま…さや…くん?」
引き金を引こうとした瞬間
雅也くんに抱きつかれ
銃弾は、何処かへ飛んで行った。
ぎゅうっ
強く抱きしめられる。
どうしてそんなに強く抱きしめてくるの?
あなたは私が憎いんでしょう?
なのにどうして、壊れ物を扱うみたいに優しく抱きしめてくれるの?
「馬鹿かお前はっ!なに死のうとしてんだよっ!」
「はぁ?テメーが千秋をここまで「テメーは黙ってろ。」
「んだとこの野郎!?」
カンカンに怒ってる雪兄。
でもそんなことより、
「雅也くん…?」
「死のうとなんて…居なくなろうとなんて…するなっ」
あんなに怖かったはずなのに。
今は全然、そうは思えない。