真実の元姫。
ちくしょう。
家族なのに。
「「雪!」」
「父さん。母さん。俺っ…っ…」
「よくがんばったな。」
「あんたはあんたなりに千秋をちゃんと守ってたよ。」
俺はなんでこんなにも無力なんだろう。
「千秋っ…」
ごめんな。
「自分を責めるな。まだ20歳そこらの子供にしてはよくやったよ。お前は。」
「雪はいつだって千秋の味方だったじゃない。」
「それを言うなら、マミちゃんだってそうだよな?」
いきなり話を振られるマミちゃん。
「私はっ…千秋に救ってもらったからっ…」
泣きながら話すマミちゃん。
「でも、私は千秋にっ…なんにもっ…できなかっ…たっ…」