真実の元姫。
「みんな、なんだかんだ千秋を救っているんだよ。」
「っ…でも俺はっ!そもそもの原因でっ!」
と雅也が言う。
「でも君は、千秋の心からの笑顔を向けられたことがあるだろう?」
「…はい。」
「それに、千秋の過去も知っているんだろう?」
「はい。」
「なら、千秋は君にも救ってもらったんだよ。」
「なら、あたしは何もしてないわ!千秋を海龍に居させなくした、張本人だもの。」
と瑠奈が言う。
「いや。千秋を俺に近づけないように、巻き込まないように念を押していただろう。」
「っ…それはっ」
「ふふふ。みんな、千秋が大好きなのねぇ。」
と母さんが言った。