真実の元姫。
「俺たちも。ごめん。」
「「ごめん。」」
要や新。海斗や南や圭まで頭を下げた。
「俺たち、お前を信じるって言ったのに。」
「勝手にいろいろ変な考え方して。」
「僕らも君を裏切った。」
「お前は大切なものを守ろうとしただけなのに。」
「千秋ちゃんをもっと苦しめた。」
「ごめん。千秋。」
王月…
「顔を上げてよ。みんな。」
一斉に顔をあげる。
「真ん中に寄って目を閉じて歯食いしばれ。」
私の指示通りみんな、固まって目を瞑っている。
「気の済むまで、やってくれ。」
「千秋…」
マミちゃんや雪兄や叔父さん叔母さんが心配そうに見ている。
大丈夫だよ。
「思いっきりいくからね?」
「「はい。」」
腕を大きく振りかぶって
ぎゅうぅぅぅっ
「「!?」」