真実の元姫。

「俺たちも。ごめん。」

「「ごめん。」」

要や新。海斗や南や圭まで頭を下げた。

「俺たち、お前を信じるって言ったのに。」

「勝手にいろいろ変な考え方して。」

「僕らも君を裏切った。」

「お前は大切なものを守ろうとしただけなのに。」

「千秋ちゃんをもっと苦しめた。」

「ごめん。千秋。」

王月…

「顔を上げてよ。みんな。」

一斉に顔をあげる。

「真ん中に寄って目を閉じて歯食いしばれ。」

私の指示通りみんな、固まって目を瞑っている。

「気の済むまで、やってくれ。」

「千秋…」

マミちゃんや雪兄や叔父さん叔母さんが心配そうに見ている。

大丈夫だよ。

「思いっきりいくからね?」

「「はい。」」

腕を大きく振りかぶって

ぎゅうぅぅぅっ

「「!?」」

< 341 / 447 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop