真実の元姫。

「雪、もう離れてやりなさい。彼らが耐えられなくなりそうだぞ。」

と叔父さんが言う。

王月と海龍のみんなが、なぜか怒ってる?

「やーだね!家族の抱擁を邪魔なんてするような器の小さいやつ、いねぇーよなぁ?」

「「…」」

「こら、みんなをいじめないの!しかも私一応病人なんだから、そろそろ座らせてくれない?」

「ちぇっ…しょーがないか。」

「あと、もう入って来なよ。2人とも。私は大丈夫だよ?」

「「え?」」

「千秋?2人ともって…?」

「居るんだよね?雅也くん。瑠奈ちゃん。」

「「!?」」

「わかるよ。だって、2人とも泣いているでしょ?声が出ないように。」

もう、いいんだよ?

「入って来なよ。2人とも!」

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