真実の元姫。
だから
みんなには、話さなきゃいけない。
大好きだから、信じているから、
だからすべてを話さなきゃ。
みんなも私に過去を話してくれたんだもん。
「私ね、みんなに聞いてもらいたい話があるの。」
「それじゃあ、私たちは帰るよ。雪。行くぞ。」
「おう。またな、千秋。」
と言って、叔父さん叔母さん雪兄の三人は帰っていった。
「みんなは、私にいろんな事を話してくれた。過去の辛い事とかも。だから私もみんなに話すね。すべてを。」
「千秋。大丈夫なの?」
マミちゃんが心配してくれる。
「大丈夫だよ。決めたから。」
お父さんにも、夢の中で頼まれたんだから。