真実の元姫。
走ってお母さんの元へ行った。
「お…母さん?」
「は?…子供が、いたのか?」
「ちっ違うわ!私の子じゃない!」
ズキンッ
「こんな子、知らない。」
お母さんの私を見る目は、
まるで、ゴミを見ているような。
そんな目だった。
「…ごめんなさい!人違いだったみたいです!」
精一杯の笑顔で、走ってその場を去った。
12歳の私には、耐えられなかったみたいで。
叔父さん叔母さん雪兄の元へ行き、大声で泣いた。
そして、一緒に住むことを決意した。
後日、荷物を取りに家に帰ると
「な…んで。」
お母さんがいた。
「あんたのせいで。あの男に逃げられたじゃない!どーしてくれるのよ!」