真実の元姫。
「っ!」
また、あの目をする。
ゴミを見るような、汚物を見るような、あの目を。
「あんたは、どうしたいの?もちろん私と居たいわよね?千秋。」
ビクッ
怖い。
もう私は、
この人とは一緒にいれない。
「雪兄…助けてっ!」
「なっ!?」
「りょーかい。」
「っ!!あっそう。じゃあいいわよ!この人殺し!」
ドクンッ
人殺し
ぎゅうっ
「大丈夫。俺たちがついてる。だから行こう。」
「…うん。」
雪兄に手を引かれ、家をあとにした。