真実の元姫。
あははー!
待てっていわれて待つ人はそうそういないものなのよ。
このまま、時間が止まればいいのに。
みんなから逃げて、荷物を置いてる場所へ戻る。
やっぱり私は、みんなを眺めるのが一番好きみたい。
「ちょっと、お姉さーん」
ん?
色黒のチャラそうな男の人たちが数人話しかけてきた。
「何々ー?ひとりー?」
え?いや、荷物見ようよ。この荷物でひとりなわけないやん!
「…声出てるよ〜」
なんだってぇ!?
「友達と来てるの?」
「うん!友達…いや、仲間かな。友達以上のもっと大切な人達。」
大好きで大切で…
本当に、どうすればいいかわからないよ。
「ふーん。ま、いいや!俺たちと遊ぼうよー!」
「いやいや、私今休憩中だし。みんなを置いていけないよ〜」
「いーじゃん!ちょっとくらい!」
強引だな…。
「いや、本当にごめんなさい。無理です。」
「チッ…いいから来いよ。」