真実の元姫。

とても辛そうで。

苦しそうで。

触れたら壊れてしまいそうな…

そんな表情で

ただただ、泣いていたんだ。

しばらくして眠りについたけど。

やっぱり千秋は泣いていた。

そして目が覚めるとさっき泣いてたのは嘘みたいにバカなことをやっていた。

気づいたら笑っていて。

不思議な奴だとおもった。

だけどなんか、ほっとけなくて

なんとなく友達になった。

本人は物凄く喜んでた。

だけどそんな千秋からはさっきの大泣きしてる姿なんて微塵も感じられなかったんだ。

千秋…お前は何を抱えてるんだ?

その笑顔の裏に何を…。

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