それから(仮題)
prologue
7年前、幼なじみが亡くなった。交通事故で即死だったらしい。彼女に父はなく、母も海外に出張していた。ただ彼女の姉、千秋さんだけが一緒に暮らしていた。泣き崩れる千秋さんを見て僕は察するしかなかった、彼女の遺体を見ることも葬儀にさえ出れなかった僕には。それが僕の小学5年生の夏だった。まだ彼女がこの世にいないことが理解できずにいたことにまだ理解仕切れないまま時は過ぎていった。
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