Can you hear a voice


「お前ずっとこっち見てただろ?リオンが俺の親友だって気付いたらしくてさ。一緒に昼飯食おうぜ」


さっきまで"なんだよ"と嫌がってた自分を殴りたい

返事はもちろん即答

「おう!行こうぜ!!」
と元気よく返す


亮はふっと微笑み、会長はクスクス笑っていた


「良かったな、リオン」

そう言って会長の右隣にいる子の頭をくしゃっと撫でた


俺はその子を見てハッと目を見開く


こっちではかなり珍しいパステルカラーの水色に紫のグラデーションがかかった癖っ毛の髪にアイリス色の目をした小柄な生徒だ

俺が驚いたのはその容姿だけじゃない


この生徒…クラウディア学園生徒会副会長ことリオン・ルーカスは俺が見つけた天使だった


こんな美しい容姿だったのになんであの時の俺は気付けなかったんだ…!!

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