銀座のホステスには、秘密がある
シャワーから出てきた殿は、ちゃんと目が覚めたみたいでいつもの殿に戻っていた。
朝食のテーブルを囲んで、二人で笑いあった。
すごく幸せな時間。
この時間がずっと続いてほしいけど、
「仕事に行ってくる」
殿は出かけてしまった。
見送る時も、新婚さんごっこをしてるみたいで照れ臭かった。
この日から、殿は時々家に泊まるようになった。
12月に入って、殿に全く休みがなくなっても、お店に来た日は一緒に家まで帰ってきて、朝また仕事に行くって日が何度かあった。
ただ、同じ布団で寝ても、求められることはなかった。
見つめ合って、深いキスをして……愛されてるって思うけど、「おやすみ」って言って寝てしまう殿に申し訳ないって気持ちは消えない。
アタシが普通の女の子だったら、今頃は普通の恋人同士になれたんだろうけど。
朝食のテーブルを囲んで、二人で笑いあった。
すごく幸せな時間。
この時間がずっと続いてほしいけど、
「仕事に行ってくる」
殿は出かけてしまった。
見送る時も、新婚さんごっこをしてるみたいで照れ臭かった。
この日から、殿は時々家に泊まるようになった。
12月に入って、殿に全く休みがなくなっても、お店に来た日は一緒に家まで帰ってきて、朝また仕事に行くって日が何度かあった。
ただ、同じ布団で寝ても、求められることはなかった。
見つめ合って、深いキスをして……愛されてるって思うけど、「おやすみ」って言って寝てしまう殿に申し訳ないって気持ちは消えない。
アタシが普通の女の子だったら、今頃は普通の恋人同士になれたんだろうけど。