銀座のホステスには、秘密がある
その後も殿を探すけど、やっぱり見つからなくて、携帯も電源が入ってなくて連絡が全くつかなかった。
みんなも探すのを手伝ってくれたけど、あの龍太郎ママですら殿の居場所が分からないらしい。
まっつん教頭にも連絡してみたけど、自分も探してると言っていた。
その数日後にはまっつん教頭もお店に顔を出してくれて、
「上杉がもうテレビに戻れないんだったら、またラジオに戻ってくればいいと思って、あちこち探してもらってんだよ」
水割りを飲むまっつん教頭は少し疲れているみたいに見える。
「殿は。本当にもう仕事をしてないんですか?」
「あぁ。すべての仕事から手を引いたらしい。消息すら分かってない」
「週刊誌には女のところだって……」
「サラちゃんのところにいないんだったら、女のとこじゃないんだろ」
「他の女とか……」
「週刊誌が上杉プロデューサーをプレイボーイにしたいのは、矢部ゆかりの旦那の顔色伺ってるからだろ?上杉はそんな奴じゃない。逆にそんなにモテてるなら俺に自慢してくるはずだ」
くすりと笑った。
これが男の友情なのかもしれないって少し思えた。
アタシも友情でも何でもいいから殿と繋がっていたかった。
彩乃も殿の上司の村岡様に聞いてくれたりしたけど、仕事から外され、今は休職してるって情報しか分からないらしい。
もうこのまま殿は帰ってこないのかもしれない。
みんなも探すのを手伝ってくれたけど、あの龍太郎ママですら殿の居場所が分からないらしい。
まっつん教頭にも連絡してみたけど、自分も探してると言っていた。
その数日後にはまっつん教頭もお店に顔を出してくれて、
「上杉がもうテレビに戻れないんだったら、またラジオに戻ってくればいいと思って、あちこち探してもらってんだよ」
水割りを飲むまっつん教頭は少し疲れているみたいに見える。
「殿は。本当にもう仕事をしてないんですか?」
「あぁ。すべての仕事から手を引いたらしい。消息すら分かってない」
「週刊誌には女のところだって……」
「サラちゃんのところにいないんだったら、女のとこじゃないんだろ」
「他の女とか……」
「週刊誌が上杉プロデューサーをプレイボーイにしたいのは、矢部ゆかりの旦那の顔色伺ってるからだろ?上杉はそんな奴じゃない。逆にそんなにモテてるなら俺に自慢してくるはずだ」
くすりと笑った。
これが男の友情なのかもしれないって少し思えた。
アタシも友情でも何でもいいから殿と繋がっていたかった。
彩乃も殿の上司の村岡様に聞いてくれたりしたけど、仕事から外され、今は休職してるって情報しか分からないらしい。
もうこのまま殿は帰ってこないのかもしれない。