銀座のホステスには、秘密がある
「加藤様。いらっしゃいませ」
「サラ。もう随分おまえに会ってなかった気がするよ」
「アタシも。加藤様がいらしてくれないから、寂しかったです」
「そうかそうか。お。そのペンダントは私がプレゼントしたものじゃないか?」
「はい。加藤様に頂いた物です」
今日のアタシは、足元に大輪の花が咲いてるマーメイドタイプのドレス。
首にはダイヤが3つ縦に並んだペンダント。
これは加藤様から頂いた物。
「失礼いたします」
ハナちゃんが加藤様の前に水割りを置いた。
「お。おまえはこの前の新人か?」
「はい。ハナでございます」
「あはは。よくサラに仕込まれてるじゃないか」
加藤様が機嫌よく笑う。
ハナちゃんが入店してそろそろ2か月。
良く頑張っていると思う。
「そのドレス似合ってるぞ」
「ありがとうございます。サラさんと一緒に買いに行ったんです」
「そうかそうか。サラ。おまえも立派に教育係できてるじゃないか」
目を細める加藤様は、アタシが新人の頃を知っている。
「まだまだ手探り状態ですよ」
ようやく一人でも接客できるようになったハナちゃん。
だけど指名とまではいってないらしい。
そんなに楽に取れたりはしないって……
「失礼いたします。サラさん」
しばらくするとゴンちゃんに呼ばれて、加藤様の席から離れる。
「4番に上杉様がおみえになってます。今、彩乃さんがついてくれてて」
「……分かった」
「上杉様いらっしゃいませ」
「サラ。今日も忙しそうだな」
「上杉様こそ。ご一緒の方は?」
「スポンサーの……」
「まぁ!末永様。先日はありがとうございました。その後いかがですか?キャプテン末永」
「覚えていてくれたのか?」
「はい。もちろんです」
アタシが覚えていたことがよっぽど嬉しかったのかキャプテン末永は上機嫌。
「上杉君。シャンパン開けようじゃないか」
「かしこまりました。おい、彩乃。シャンパンだ」
「はい。モエでいいですか?」
「あぁ。頼む」
殿と彩乃さんの息もピッタリ。
「サラ。もう随分おまえに会ってなかった気がするよ」
「アタシも。加藤様がいらしてくれないから、寂しかったです」
「そうかそうか。お。そのペンダントは私がプレゼントしたものじゃないか?」
「はい。加藤様に頂いた物です」
今日のアタシは、足元に大輪の花が咲いてるマーメイドタイプのドレス。
首にはダイヤが3つ縦に並んだペンダント。
これは加藤様から頂いた物。
「失礼いたします」
ハナちゃんが加藤様の前に水割りを置いた。
「お。おまえはこの前の新人か?」
「はい。ハナでございます」
「あはは。よくサラに仕込まれてるじゃないか」
加藤様が機嫌よく笑う。
ハナちゃんが入店してそろそろ2か月。
良く頑張っていると思う。
「そのドレス似合ってるぞ」
「ありがとうございます。サラさんと一緒に買いに行ったんです」
「そうかそうか。サラ。おまえも立派に教育係できてるじゃないか」
目を細める加藤様は、アタシが新人の頃を知っている。
「まだまだ手探り状態ですよ」
ようやく一人でも接客できるようになったハナちゃん。
だけど指名とまではいってないらしい。
そんなに楽に取れたりはしないって……
「失礼いたします。サラさん」
しばらくするとゴンちゃんに呼ばれて、加藤様の席から離れる。
「4番に上杉様がおみえになってます。今、彩乃さんがついてくれてて」
「……分かった」
「上杉様いらっしゃいませ」
「サラ。今日も忙しそうだな」
「上杉様こそ。ご一緒の方は?」
「スポンサーの……」
「まぁ!末永様。先日はありがとうございました。その後いかがですか?キャプテン末永」
「覚えていてくれたのか?」
「はい。もちろんです」
アタシが覚えていたことがよっぽど嬉しかったのかキャプテン末永は上機嫌。
「上杉君。シャンパン開けようじゃないか」
「かしこまりました。おい、彩乃。シャンパンだ」
「はい。モエでいいですか?」
「あぁ。頼む」
殿と彩乃さんの息もピッタリ。