スマイル 〜約束した君へ〜
バドミントン部
部活が始まったのは、入学進級式から3日後。

朝から図書室でセンパイと会えて、図書委員をやると言ったら喜ばれた。


「委員会も部活も一緒だね!ヨロシク!」


華やかなセンパイの笑顔はホントにキレイで見惚れる程。
肌の白さは天然で、まつ毛もツケマなんかじゃねぇ。
それに加えて、薄い化粧までしてっから、オレにとってはビィーナスか天使に見える。



「……ソウヤ、顔緩みっぱなしだぞ…」


ダイゴの声にビクついた。


「えっ…⁉︎ 」


センパイのこと考えてたのが、バレたのかと思った。


「いくらハルナちゃんが見学に来てるからって、そんなニヤけなくてもいいって!」

「はぁ〜⁉︎ 」

(な…何言ってんだ⁉︎ コイツは……)


「オレは別に、アイツの事なんかどうでもいーよ!」

ソッコー否定!でも、ダイゴは信じてねぇ。

「そっか〜⁉︎ さっきからずっとニヤニヤしてるからさー!」

ほら、あそこにいるぞーって指差す。


「よせよ!メーワク!」
「照れちゃって!カワイー!ソウヤ!」


からかうダイゴに蹴り入れる。
じゃれ合うのを見て、センパイが声かけてきた。


「相変わらず仲良いねー!二人とも。兄弟みたい!」


クスクス笑われる。
白地に赤いラインの入ったバド部のジャージが、サイコーに似合ってる!


「そうでしょ!オレとソウヤ、親からもそう言われるんだ!」


ダイゴがベラベラ喋る。
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