スマイル 〜約束した君へ〜
「ソウヤ、言い方考えて!いくら私達でも傷つくっての!ねぇ、ハルナ⁉︎ 」
「う…うん…」


まりんはともかく、アイツには自覚があるらしい。
賛成する言葉も、どっか不安気。


「…いいなぁ皆同じ学年で!私も1年生に戻りたい…」


話を聞いてたセンパイが振り返る。
オレとダイゴは焦ってセンパイをフォローした。


「1年なんていい事ないですよ!」
「そうそう!宿泊学習あるし、勉強もこれから山ほどしなきゃならないし!オレなんか、早く3年になりたいくらい!」
「あっ!オレもオレも!」

ダイゴの言葉に乗っかる。センパイがクスクス笑う。


「勉強って…1年より3年の方が難しいよ⁉︎ 受験だって待ってるし… 」


身もフタもないこと言う。
オレとダイゴは顔を見合わせた。


「でも!センパイがいるから!」
「そうそう!こんなガサツでトロい奴らとは比べものになんねぇ!」
「なんですって!…ちょっと、お仕置きするよ⁉︎ 二人とも!」


手伝って…とまりんがアイツを誘う。
ふざけ合いながら店に到着する。

店内はいろんなアイテムが売ってあって、付き合ってるだけのオレ達にも楽しめた。


「うわ〜、迷う…」


「きのした はるな」がラケットの前で悩んでる。
一緒に選ぶまりんとダイゴから離れて、オレはリストバンドのコーナーへ行った。


(わっ…イッパイ…!)


いつも練習用に使ってるのとは違う。やっぱシャレてる。
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