あと一歩の勇気を―君が全てを失ったあの日、僕らは一体何ができただろうか―
『で?何言いたかったのー?』
『そのっ……』
それきりまた口を閉ざしてしまった秀俊を見て内心ため息を吐いた朱が、またやるかーといった感じでまた手を伸ばそうとした時にバンっと秀俊が机を大袈裟に叩いて朱の目を見ずに早口で想いの丈を短く語った。
『おっお前が俺と一緒に居てくれるからいつだって何か安心していられるって言いたかったんだ‼』
言い終わってからまたも顔を赤くしていく秀俊の自分より乙女な部分に女々しさと言う訳では無いが、可愛さ?を感じる。
まぁそれよりも今は秀俊が伝えてきた言葉の重要性を考えた方が良いだろう。