白雪姫な君に


「なにが違うのよ。」



リーダー格の女に睨まれて桜庭茉莉は一瞬怯んだが、恐る恐る口を開いた。



「私、髪も目もいじってないの。アルビノだから。」



アルビノだから。

そういってまた俯いた桜庭茉莉。

リーダー格の女は、はぁ?と首を傾げて、桜庭茉莉に詰め寄る。



「アルビノって何よ!理由つけて自分いけてますアピールしたいだけじゃない!」



意味わかんない!!とヒステリックに叫ぶリーダー格の女を見て、涙目になった桜庭茉莉。


なぜか、そのとき、ほっとけなくて。


桜庭茉莉の手を掴んで、ヒステリック女の間をすり抜けて教室から抜け出した。



桜庭茉莉を助けたかったのか、自分が限界だったのかはわからない。
けどなぜか桜庭茉莉と一緒に気付いたら屋上に逃げていた。



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