ありがとう。大好きでした。
『砂本へ
この手紙を砂本が読んでいる頃には俺はもう、この世界にはいないでしょう。
できれば、砂本と一緒に成人して、ずっと一緒にいたかった。
例えば...。結婚して、子供は2人で...。
生きられて良かった...と思えるような家庭がほしかった。
砂本とは、たくさんの思い出があるね。
初めて怒られた時...。ビックリしたよ。
感情がないはずなのに、怒っていたから...。
その時、目が覚めたんだ...。ありがとう。
バレンタインデーの時...。
照れくさくて言えなかったけど。
砂本...。愛してる...。
チョコケーキ、ヤバイぐらい美味しかった。
絶対絶対忘れない。
いつか絶対、澤菜未来にしたかったんだけど...。叶わなかった...。
次は、俺みたいに死んじゃうやつとかじゃなくて...立派な男と付き合って、幸せになってください。
俺の、密かな願いです。
必ず、幸せになってください。
短いけど...大好きだったよ...未来...。』