ありがとう。大好きでした。
「澤菜君...っ!」
“大好きだったよ”
その文字で私は、澤菜君と過ごした日々がもう、戻ってこないことを思い出した。
澤菜君...。
置いていかないで...。
私だって、澤菜未来になりたかった...。
戻ってこない。
澤菜君はもう、私に笑いかけない。
誰にも笑いかけられない...。
1番、大事なものを失った。
「...好きっ!澤菜君...!
今まで、ありがとう!」
もう、ふっきろう。
だって、死んだ人は戻ってこない。