ありがとう。大好きでした。
...挨拶はしておこう...。
「おはようございま...ん!?」
唇に、生暖かい感触が...。
「え...。」
澤菜君の顔が近づいてきて、確かに唇同士が触れた。
え...。
これは、世でいう...ファーストキスですか?
「何してるんですか。」
何度も唇を押し付けられる。
離れることなんてない。
「ごめん、砂本...。でも俺、お前のこと好きだから...。」
そう言って、さっていった。
えっと...つまり...なんだ?
澤菜君が私のことを好きで...
だからキスをした...と?
なんで私なんかを?
愛見さんみたいに、可愛いと言われている人ならたくさんいるのに...。
理解不能。