ありがとう。大好きでした。


「え?返事...ですか...?」




翌日。



屋上に呼び出しをされて、返事を要求してくる澤菜君。




その時、私は思った。




告白に、返事っているのかと。




女子高生の恋愛がわからない女子高生、それが砂元未来。




表現できなくていいから、せめて感情ぐらいはあってほしい。




「あと2日ぐらい待ってくれませんか?私なりに考えてみますので...。」




そう言って私は、澤菜君の目を見る。





「2日...2日...。いいよ!」





予想外にも、待ってくれるらしい。




「ありがとうございます。」




...あと2日...。




あたしが、あと2日で考えられることって何?




感情がないから、どうすればいいのかが全くわからない。




でもなんとなく、断ったら悪い気がする。




じゃあ、いっそのこと付き合えばいいのかな...?




うん、絶対そうだよね...。

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