孤独の一匹狼
Second wolf
【蘭side】
蘭「春陽?どこに行くの?」
未だ手を繋いだまま引っ張って行く春陽
何度呼んでも春陽は答えてくれない
それどころかどこかに向かっているみたいだけどどこに行くかはなぞ
どこに行くんだろう?
強く引っ張られていないから痛くはないけど
――――ガラガラ
ある教室に入る春陽
ん?
どこの教室だろう?
中に入って、春陽は窓際の机まで行き、椅子を引いてあたしをそこに座らせた
ここは空き教室かな?
あたしは春陽にされるがままだった
――――ギュッ
春「蘭、、、ごめん」
春陽は抱き着きながら言った
掠れる声で、、、
蘭「春陽。あたしは大丈夫だから」
あたしは春陽にそっと背中に手を回してポンポンとあやしながら言った