孤独の一匹狼


そこにいくと普段は閉まっている扉が微かに空いていた


隙間から中を覗くとそこには春陽が案の定いた


春「・・・…」


机に置いてある写真立てに手で触りながらあの人の名を悲しそうに囁いた


春陽、、、


そっとして置こう


あたしは静かに階段を下り、脱衣所に向かった


春陽、


あの日の出来事を忘れられないでいるんだね、、、


そうだよね


春陽にとってもあの事件はとても悲しく、切なく、苦しい事件だったもんね


だけど、春陽


あの人はそれを望んでいない


それに早く気付いて、、、


あの人の悲しい顔はみたくないから、、、


お願い、春陽、、、

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