孤独の一匹狼
――――ブーブー
脱衣所に着くと同時に脱衣所に置きっぱなしにしていた携帯が鳴った
ん?
誰かな?
あたしはディスプレイを確認してから通話に出た
蘭「もしもし?」
?『もしもし、蘭ちゃん。
夜遅くにごめんなさいねー。
うちのバカ娘知らないかしら?』
バカ娘って美音さん、自分の娘をバカ呼ばわりって、、、
変わらないなー
蘭「春陽なら今、あの部屋にいますよ」
美音『やっぱり、蘭ちゃんの家だったのね』
蘭「もしかして春陽、連絡してませんでした?」
美音『えぇ。いつものことだから心配はしてなかったのだけど、バイクが家にあったからどうしたのかって思ってね』
美音さんはバカ娘って春陽のことを言うけど、ちゃんと母親だ
あの事件で喧嘩するようになった春陽
不良だった春陽がさらに悪化したのだ
事件当時は、荒れていた
喧嘩の才能が元々あったのか、最初は生傷が絶えなかったがすぐに傷一つ負わずに喧嘩だけが強くなった
心は段々弱くなる一方だった
そして、春陽は族嫌いになったのだ