孤独の一匹狼
美音『蘭ちゃん。
あなただけは春陽から離れないでいてやってね』
電話越しから切なそうな声で言う美音さん
蘭「美音さん。
あたしは、絶対に春陽から離れませんよ。
あの人との約束でもありますから。
約束がなくてもあたしは離れませんよ。」
あの人の約束のために、、、
あの人の笑顔を守るために、、、
大切な人の大切な人を守るために、、、
美音『そう、、、。
あなたも辛いのにごめんなさいね』
蘭「いえ、一番苦しんでいるのは春陽です」
あたしなんかより苦しんでいるのは春陽だ
美音『蘭ちゃん、、、(いえ、春陽よりも苦しんでいるのは蘭ちゃんあなたよ…)』
蘭「春陽のことは心配しないでください。
きちんと学校にも行かせますので。」
美音『フフッ。そのことは心配ないわ。
蘭ちゃんが居れば、春陽は学校には必ず行くわ』
楽しそうに言う美音さん
実は春陽は元々、交換学生として選ばれてはいなかったのだ
だけど、あたしが交換学生に選ばれていることを知った春陽は美音さんに無理を言ってあたしと同じところに交換学生として来たのだ
美音『あの子は蘭ちゃんのことになると必死だからね』
蘭「美音さん、楽しんでいますよね?」