孤独の一匹狼
髪の毛を乾かして、リビングに戻ると春陽がソファに座りながらテレビを見ていた
いや、テレビはついてるだけで春陽はボーっと座ったままだった
蘭「春陽、そろそろ寝よっか」
あたしはいつも通り春陽に接した
春「蘭…。ん、寝る」
春陽は少し眠そうな顔していた
そうだよね
今日はいろいろあったからね
あたしはテレビと電気を消し、春陽と共にあたしの部屋に行った
そして、先に敷いておいた布団に春陽が入ったことを確認し、あたしもベッドに入り電気を消した
――――ギシッ
春陽におやすみと言おうしたら、突然背中から温かい感触がした
もちろん、この部屋にあたしと春陽しかいないので犯人は春陽だ
蘭「春陽、どうしたの?」
首だけ後ろを向いて、春陽聞いた
春「今日はこのまま寝てもいい?」
春陽は切なそうな表情であたしに聞いてきた
蘭「仕方ないなー、今日だけだよ?」
春「ん」
春陽がこれで落ち着くならあたしはそれでいい
そして、少しして背中から寝息が聞こえた
相当疲れてたんだろうな
蘭「春陽、おやすみ」
あたしは小さく囁いた