Fly*Flying*MoonLight
PM??:?? 別荘玄関
ログハウスっぽい外装だけど、結構大きい建物、よね……。
丸太を組んで作った階段を上がり、扉の右横にあるインターフォンを押した。
……しばらくして、痩せた年配の女性が扉を開けた。
男の子を見ても、無表情のまま、だった。
「あの、この子海で溺れかけていたんです。早く……」
そう言いかけた時、玄関ホールにポロシャツ姿の男の人が姿を現した。片手にグラスを持ってる。
……男性が濡れ鼠になった私たち二人を、じろり、と見る。男の子が身体を硬くする。思わず男の子の肩を抱いた。
女性が男性の傍に寄り、何か、を囁いた。
「……嵐も近付いている。とりあえず、あなたも今晩はここに泊っていくといい」
「あ、りがとう、ございます……」
(……この方……?)
男性はそのまま、ホール右手の扉を開け、中に入っていった。
「旦那様のお許しがありましたから、どうぞ、中へ。一通り案内しますので、お好きにお使い下さい」
感情の無い声。
男の子の手を引いて、豪華な玄関ホールに入る。彫刻とか壺とか飾られていた。
「あ……の、まずお風呂を使わせてほしいんです。それから……何か、着替えをお借りできない……かと……」
「……後でお持ちします」
男の子も私も、身体が震えてる。
まずは身体を温めるのが先決、よね……。
丸太を組んで作った階段を上がり、扉の右横にあるインターフォンを押した。
……しばらくして、痩せた年配の女性が扉を開けた。
男の子を見ても、無表情のまま、だった。
「あの、この子海で溺れかけていたんです。早く……」
そう言いかけた時、玄関ホールにポロシャツ姿の男の人が姿を現した。片手にグラスを持ってる。
……男性が濡れ鼠になった私たち二人を、じろり、と見る。男の子が身体を硬くする。思わず男の子の肩を抱いた。
女性が男性の傍に寄り、何か、を囁いた。
「……嵐も近付いている。とりあえず、あなたも今晩はここに泊っていくといい」
「あ、りがとう、ございます……」
(……この方……?)
男性はそのまま、ホール右手の扉を開け、中に入っていった。
「旦那様のお許しがありましたから、どうぞ、中へ。一通り案内しますので、お好きにお使い下さい」
感情の無い声。
男の子の手を引いて、豪華な玄関ホールに入る。彫刻とか壺とか飾られていた。
「あ……の、まずお風呂を使わせてほしいんです。それから……何か、着替えをお借りできない……かと……」
「……後でお持ちします」
男の子も私も、身体が震えてる。
まずは身体を温めるのが先決、よね……。