死神の花嫁
「ぅ、あ………」
視界が歪む……。
「だが、…助けてやらない事もない。」
荒々しく手を離され、
その場に倒れ込んだシャロンは
酷く咳き込んだ。
「助かりたくば、契約を結べ。女。」
「契約……?」
「貴様の命を助ける変わりに、
我がモノになれ。」
「貴方様の、モノに?」
「我を満足させればそれだけで良い。
意味が、分からないわけではないな?」
「つっー!そ、そんな……」
ヴォルドの言葉に
シャロンは言葉を失った。
要は、営みの相手をしろと。
…そう言っているのだから。