死神の花嫁
荒々しくシャロンを抱くと、
シャロンの体は弓なりにしなる。
「貴様っ!!!」
ヴォルドは怒りを露にしたまま、
隣の部屋へ移動し、鍵を掛けた。
ベッドに投げられたシャロン。
ヴォルドは躊躇うことなく
馬乗りになった。
この後の想像出来る行為。
ただただ涙を堪えるシャロンに
ヴォルドは険しい顔をしたまま
声を出した。
「手を出せ。」
「……え?」
血塗れになった手を掴むと
ヴォルドはそこを撫でた。
一瞬で痛みは消え、綺麗に傷が治る。
「要は、貴様が我に慣れれば良い。」
横に寝転んだヴォルドは
ジッと、シャロンを見つめた。