死神の花嫁




「我が名は、ヴォルド=リグナル。
シャロン、貴様は今日死ぬ運命だった。」

「っ!!死、ぬ…?」

「あの行為を終えた後、
あやつらに刺し殺される運命だった。」

「つっーー!!!」



嘘とは思えない言葉。
ただただ、シャロンはヴォルドの言葉に
恐怖していた。


何故、そんな事を断言出来るのか。
気にはなるが、聞くのが恐ろしい。






(死ぬ運命だった……?
それも辱しめを受けて?)






シャロンは自分の体が汚らわしくて
堪らなくなった。


その大きな瞳からポロポロと零れる滴。
しかし、ヴォルドの顔色は変わらない。








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