シークレットガール!【完】
華が咲く夜
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「優季」
「…分かってる。条件付きなら認めてやる」
条件。……………。
「うん、わかった」
けっこーハードなものじゃないことを願っておこう。
夏休みは巡って巡ってもう8月。
我が北府高校の夏休みは他の学校と同じころから夏休みが始まる。
しかし、北府高校は進学校であることを忘れてはいけない。
7月終わりいっぱいまで夏期講座という英数国の講習があるのだ。
それは自由参加であるので、あたしは参加しないで紙を提出しようとしたが、アホ優季が全部参加に秘密裏に変え、提出しよった。
うん。ムカついた。
その日の夕食はオムライス in 唐辛子&ワサビにしてやった。
夏期講習なんて面倒極まりない。
なら、サボればいいと思った。
しかし、優季はそれを見越していて、合鍵を持っているのを良いことにあたしの家に不法に入り込み、あたしを毎日6時30分に起こしてきた。
無理矢理制服を着かされ、…もううんざりでしたよ。
そして、8月始めは登校日。
なんか知らない抜き打ち英単語テストなら、ラインナップは濃かったのは覚えている。
その次の日は台風直撃。
その日1日、ゲームをしていた。
台風通過後は優季の家にお泊まり。
丸1日優季に買い物に付き合わされたりした日もあった。
そして、今日。
花火大会当日であーーる!