シークレットガール!【完】


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「はるるん、待ち合わせにはちゃんと来るタイプなんだね」


待ち合わせの場所に着くといた彼。


一番、待ち合わせにはルーズなタイプだと思っていたが、志貴先輩の方がルーズなのうだ。


「美沙ちゃん、浴衣似合ってるね」


「ほんと!?」


昼から優季と選んできた浴衣。


紺の生地に、大きな白い華が散りばめられて、帯は赤。


髪の毛は派手すぎず地味すぎずにまとめあげ、大きな飾りをするとお前の顔が映えないと意味不明な理由をつけられ、小さな飾りをつけた。


あたしは生地は黒がよかったし、かざりはイベントだし大きな物を着けたかったが、優季が選んでくれたのは大人っぽくて意外と好みである。


気に入ったのは言うまでもないだろう。


辺りは少し明るい。


7時くらいなのに明るいのは夏特有の光景だ。



「てゆーか、何ではるるん浴衣じゃないの」


「面倒じゃん」


面倒なのに、着てきたのに。……


あたしは意外とめんどくさがりじゃないのかもしれない。


意外な自分の一面を見たところで、



「悪くなって遅かった」



あたし達の待ち人である志貴先輩が到着。


近くの時計を見ると、待ち合わせ時間から15分ほど過ぎていて、マジで待ち合わせにルーズな人ということが理解できた。


優季とは大違い。


ちなみに優季の場合は、待ち合わせ時間の5分前からいる。


前、待ち合わせ時間ジャストに行くと、当然のごとく優季がいて、何故か知らないけどぷんすか怒っていた。


何で5分前に来ていていないのか、と問い詰められた。


じゃあ、何で5分前に待ち合わせ時間を設定しなかったのかつっこんだが、無視された。


それから、あたしは優季との待ち合わせ時間を5分遅らせて設定するようにした。


まぁそんな美沙ちゃんの苦労話はさておいて。




「花火大会の会場に行きましょう!!」
















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